2017-11-16

200回めの青空


今回のアオゾラレターが200回めの投稿になります。

まだ工房が清澄白河にあった頃、ふらりと高校の時の担任の先生が来てくれたことがあります。手には、月島で買ったというレバカツの袋を下げていました。

学生の頃から積極的に先生と話す生徒ではなかったので、どうして来てくれたのか不思議でしたが、その時に初めてレバカツを食べ、高校時代の量を超える話を先生としました。
それから、高知に住む母親のためにと一脚のアームチェアを注文して帰られました。またその時に先生の口から、ご自身が癌であることを聞きました。

「俺が死ぬ前に完成させてくれよ」をいう冗談を時々聞きながら、3ヶ月ほどお待たせして高知県に椅子を無事に送り、それから先生は亡くなりました。

まだ工房が清澄白河にあった時を思うとき、その事をとても大切な出来事として思い出します。


そして皆様にお知らせできることがあります。
再び清澄白河に小さいギャラリーを持つことになりました。オープンは12月中頃を予定しています。
ちょうど節目に、これをお伝えすることができて良かった。。

そこがふと思い立ったときにふらりと立ち寄れる、そんな場所になると良いなあ。