2015-11-27

柔らかなダイニングセット

すっかり、寒くなりました。

今回は清澄白河にお住まいのお客様への納品です。

前回は遠方のお届けでしたが、こちらが本来のかたちです。ほぼ9割くらいが工房から徒歩圏内のお客様というこの状態は、とても良いなあと考えています。

今回お届けしたのは、ブラックチェリーの丸脚ダイニングテーブルと『風を待つベンチ』。

全体的に柔らかなデザインのこの組み合わせは、まずダイニングセットを揃えるのに、とてもお勧めです。


お客様が選んだサイズが、とてもぴったりだったので、一瞬で部屋に馴染んでいました。

そして今回は、とても気持ち良く家具をお届けすることができました。

新しいテーブルが来るというお祝いの日の暖かいおもてなしを、むしろこちらが受けたような、とても親密で愉しい納品でした。

年末に向けてのもう一仕事に向かう力を、貰えたような気がしました。

ほんとうにありがとうございました!



2015-11-17

倉敷への納品

前回の続きになります、倉敷市への家具の納品のお話です。

初めて遠方へ家具をお届けするということで、いろいろと新しい試みもあり、
(ぎっくり腰というアクシデントもあり…)
結果として、ひとつの区切りとなる大きな仕事になりました。

今回、新築のお家にお届けしたのは、ブラックチェリーのダイニングセットとスツール、そして飾り棚と猫キャビネット。とても日当たりの良い、2階のリビングに設置しました。

まだなにもないお部屋に新しく家具を置く瞬間は、いつも心が踊ります。


こちらが、猫キャビネット。

たくさんの通り抜けるための穴を開けるのは大変でしたが、作っていて楽しかったです。納品したこの日は猫はいなかったのですが、果たしてちゃんと登頂してくれるでしょうか…。


そして、今回のお客様、実は大学の頃からの友達でした。

それぞれの道を歩んで、こうしてまた仕事で繋がることができたのは、とても感慨深いです。

それにしても当時は、自分が家具屋になるなんて思ってもみなかった…。


そして友達は、男の子の立派なお母さんになっていました。



リビングの真ん中の大黒柱が、とても格好良かったです。


2015-11-10

旅と納品を兼ねて

先日、倉敷市まで。初めて遠方へ家具をお届けしてきました。

ですが、納品のお話は次回にさせて頂くとして…

お届けの前日の空いた時間を利用して、岡山県からちょっと足を延ばして瀬戸内海の向こう側へ行ってきました。

まずは、うどん。穴子天とちくわ天を乗せて…


そしてそのあと、琴電にコトコト揺られて、日帰り温泉施設「仏生山温泉」へ。

素敵な湯上がり空間です。

そして、ここに来た目的の、喫茶スペースにあるウォルナットのテーブルと椅子。

以前にお客様から聞いていて、一度、見てみたかったのです。

いろんな人が集う場所に無造作に置かれ、そのために親しみを持って使われており、その感じが、まるで京都大学近くの「進々堂」にある長椅子とテーブルのように思えます。

いいなあ。いつか、こういう仕事がしてみたいです。



2015-11-01

チェリーの棚付きテーブル

暑かったり、寒かったり、秋を感じづらい気候が続きます。

また新たな家具を、お届けしてきました。

ソファにあわせて使う、少し低めの棚付きダイニングテーブルです。


シェーカー家具に倣ったこの脚の形状は、ソファやベンチとあわせた時に良く似合います。

さらに横から出入りしやすいという、使いやすさのメリットがあります。


今回は図面を描く前に、お客様のお宅に採寸に伺ったのですが、そこでとても良い打ち合わせができました。

そして「今回は良い家具が作れる」という確信が、もうその時にありました。

自信家とはまるで真逆の性格なのですが、そういうことが時々あります。

もの作りはコミュニケーションだなあと、つくづく思います。


棚の上にさり気なく置かれた、シェーカーのオーバルボックスも、良いなあ…。