2015-06-26

ウォルナットの本棚

そもそも本が好きで、なかでもその装丁や佇まいや手ざわりが好きです。

なので本棚を作るときは、それをできるだけ活かそうと思います。

画面には写っていませんが左側にはソファが置いてあり、
座ったちょうど目線の先に、本棚に納まった背表紙が並びます。


低くて横に長い、ウォルナットの本棚。

窓から光が差し込む中二階に置かれたそれは、工房で見るよりずっと良いです。


安定感のあるシンメトリーなデザインに、真鍮の取っ手が良いアクセント。

本が並ぶと、もっと良くなるだろうなあ。

わくわく。


2015-06-19

耳付きウォルナットの座卓

普段はあまり持たない材料なのですが、幅広い耳付きのウォルナットの板を使って、
耳付きのローテーブルを製作しお届けしました。

耳とは、立ち木の時に樹皮が付いていた部分のこと。

剥がれやすい樹皮は落としてきれいにし、曲線はそのまま残してより自然の木を感じられるように仕上げました。

さすがに存在感があります…。


今回のお客様は、僕が清澄白河で家具製作を始めるずっと以前からこの場所でモノに向き合い製作し続けている方で少し緊張しました。

でもこうして家具を頼んでくださり、なんだか背中を押してもらえたような気がしました。

そういうのは、ちょっと特別に嬉しいです。


そしてふと見ると座卓の上にくつろぐ猫が…。なんだかうちの家具は猫に好かれるみたいです。


お礼ににぼし、くれるかな。



2015-06-08

ウォルナットのデスク

大人になってからする勉強はきっと、楽しい。

先日、北村薫さんの著書『太宰治の辞書』を読んで、そのような、試験が目的ではない探究心からの学びは楽しいなあ、とあらためて感じました。

そして、デスクの注文を受けるときはいつも、この大人になってからの学びのワクワク感を思い浮かべます。


こちらは今回納めたウォルナットのデスク。

白い壁と床、そしてさり気なく青いカーテンが偶然にもウォルナットとよく似合います。


そしてもうひとつ。

今回のお客様は、デスクの発注日に木っ端を買ってくださったのですが、なんと玄関にその木っ端を使った自作の棚が!


お客様からいろんなことを、学びます。