先日、今年最後の納品をしてきました。
ウォルナットの丸脚ダイニングテーブルと椅子二脚。
ほぼ正方形のダイニングテーブルが、こんなに格好良いということをすっかり忘れていました。
使い心地の良い、そして空間に収まりがいいサイズ感を日々考えています。
ですが、正方形というのは意外と思い切りが必要で、今回お客様のご自宅をリノベーションした設計士さんの助言で、このサイズに決めたそうです。
餅は餅屋、ということでしょうか、サイズ感覚をもっと磨かなくては、と今年最後の大きな気づきとなりました。
さて、これが今年最後のアオゾラレターとなります。
2016年のギャラリーの営業開始は、1月14日(木)です。
それでは、来年からもどうぞ暖かく見守りください。よろしくお願いします。
2015-12-28
2015-12-22
ブラックチェリーの子供椅子
ようやく、冬の寒さになりました。
先日、クリスマスより一足早く子供椅子をお届けしてきました。
北海道のある町で、生まれた子供に木の椅子を贈る「君の椅子プロジェクト」という取り組みがあります。
その想いや毎年変わる椅子のデザイン、道産の材料で作られるということなど、とても粋で素敵な取り組みだなあ、と思っています。
それを頭に思い描きながら、数年前に子供椅子をデザインしました。
(もちろんそのプロジェクトと関わりは全くありません!)
お孫さんへのクリスマスの贈り物として、今回、チェリーの子供椅子を選んで頂きました。
成長とともに、椅子の高さが変わります。
完成したときが終わりではなく、始まりであるこの仕事を、誇りに思います。
先日、クリスマスより一足早く子供椅子をお届けしてきました。
北海道のある町で、生まれた子供に木の椅子を贈る「君の椅子プロジェクト」という取り組みがあります。
その想いや毎年変わる椅子のデザイン、道産の材料で作られるということなど、とても粋で素敵な取り組みだなあ、と思っています。
それを頭に思い描きながら、数年前に子供椅子をデザインしました。
(もちろんそのプロジェクトと関わりは全くありません!)
お孫さんへのクリスマスの贈り物として、今回、チェリーの子供椅子を選んで頂きました。
成長とともに、椅子の高さが変わります。
完成したときが終わりではなく、始まりであるこの仕事を、誇りに思います。
2015-12-15
チェリーのデスク、初スツール
どちらかというと、格好良い家具より使い心地のいい道具を作りたいと思っています。
デスクはそんな道具の要素が強いので、注文が入るとちょっと嬉しいです。
そして、いつも以上に細かく打ち合わせをしてしまいます。
今回は、左右に引出しがあって真ん中に棚がある、ギャラリーに置いてあるのと同じタイプのデスクをお届けしました。
それにしても、最上階のお部屋の窓から見える一面緑の木場公園の景色が、ほんとうに素晴らしかったなあ…。
デスクはそんな道具の要素が強いので、注文が入るとちょっと嬉しいです。
そして、いつも以上に細かく打ち合わせをしてしまいます。
今回は、左右に引出しがあって真ん中に棚がある、ギャラリーに置いてあるのと同じタイプのデスクをお届けしました。
刺繍の糸が入った小箱とオーバルボックスを置いたら、以前からずっとそこにあったような雰囲気がデスクからしたので、なんだかほっとしました。
そしてこちらは、木場公園のすぐそばのマンションの最上階のお部屋に納品した、チェリーのダイニングセットです。
木の座面のスツールは今回が初めてのお届けですが、ベンチよりも取り回しやすくお勧めです。
2015-11-27
柔らかなダイニングセット
すっかり、寒くなりました。
今回は清澄白河にお住まいのお客様への納品です。
前回は遠方のお届けでしたが、こちらが本来のかたちです。ほぼ9割くらいが工房から徒歩圏内のお客様というこの状態は、とても良いなあと考えています。
今回お届けしたのは、ブラックチェリーの丸脚ダイニングテーブルと『風を待つベンチ』。
全体的に柔らかなデザインのこの組み合わせは、まずダイニングセットを揃えるのに、とてもお勧めです。
お客様が選んだサイズが、とてもぴったりだったので、一瞬で部屋に馴染んでいました。
そして今回は、とても気持ち良く家具をお届けすることができました。
新しいテーブルが来るというお祝いの日の暖かいおもてなしを、むしろこちらが受けたような、とても親密で愉しい納品でした。
年末に向けてのもう一仕事に向かう力を、貰えたような気がしました。
ほんとうにありがとうございました!
今回は清澄白河にお住まいのお客様への納品です。
前回は遠方のお届けでしたが、こちらが本来のかたちです。ほぼ9割くらいが工房から徒歩圏内のお客様というこの状態は、とても良いなあと考えています。
今回お届けしたのは、ブラックチェリーの丸脚ダイニングテーブルと『風を待つベンチ』。
全体的に柔らかなデザインのこの組み合わせは、まずダイニングセットを揃えるのに、とてもお勧めです。
お客様が選んだサイズが、とてもぴったりだったので、一瞬で部屋に馴染んでいました。
そして今回は、とても気持ち良く家具をお届けすることができました。
新しいテーブルが来るというお祝いの日の暖かいおもてなしを、むしろこちらが受けたような、とても親密で愉しい納品でした。
年末に向けてのもう一仕事に向かう力を、貰えたような気がしました。
ほんとうにありがとうございました!
2015-11-17
倉敷への納品
前回の続きになります、倉敷市への家具の納品のお話です。
初めて遠方へ家具をお届けするということで、いろいろと新しい試みもあり、
(ぎっくり腰というアクシデントもあり…)
結果として、ひとつの区切りとなる大きな仕事になりました。
今回、新築のお家にお届けしたのは、ブラックチェリーのダイニングセットとスツール、そして飾り棚と猫キャビネット。とても日当たりの良い、2階のリビングに設置しました。
まだなにもないお部屋に新しく家具を置く瞬間は、いつも心が踊ります。
こちらが、猫キャビネット。
たくさんの通り抜けるための穴を開けるのは大変でしたが、作っていて楽しかったです。納品したこの日は猫はいなかったのですが、果たしてちゃんと登頂してくれるでしょうか…。
そして、今回のお客様、実は大学の頃からの友達でした。
それぞれの道を歩んで、こうしてまた仕事で繋がることができたのは、とても感慨深いです。
それにしても当時は、自分が家具屋になるなんて思ってもみなかった…。
そして友達は、男の子の立派なお母さんになっていました。
リビングの真ん中の大黒柱が、とても格好良かったです。
2015-11-10
旅と納品を兼ねて
先日、倉敷市まで。初めて遠方へ家具をお届けしてきました。
ですが、納品のお話は次回にさせて頂くとして…
お届けの前日の空いた時間を利用して、岡山県からちょっと足を延ばして瀬戸内海の向こう側へ行ってきました。
そしてそのあと、琴電にコトコト揺られて、日帰り温泉施設「仏生山温泉」へ。
素敵な湯上がり空間です。
そして、ここに来た目的の、喫茶スペースにあるウォルナットのテーブルと椅子。
以前にお客様から聞いていて、一度、見てみたかったのです。
いいなあ。いつか、こういう仕事がしてみたいです。
2015-11-01
チェリーの棚付きテーブル
暑かったり、寒かったり、秋を感じづらい気候が続きます。
また新たな家具を、お届けしてきました。
ソファにあわせて使う、少し低めの棚付きダイニングテーブルです。
シェーカー家具に倣ったこの脚の形状は、ソファやベンチとあわせた時に良く似合います。
さらに横から出入りしやすいという、使いやすさのメリットがあります。
今回は図面を描く前に、お客様のお宅に採寸に伺ったのですが、そこでとても良い打ち合わせができました。
そして「今回は良い家具が作れる」という確信が、もうその時にありました。
自信家とはまるで真逆の性格なのですが、そういうことが時々あります。
もの作りはコミュニケーションだなあと、つくづく思います。
棚の上にさり気なく置かれた、シェーカーのオーバルボックスも、良いなあ…。
2015-10-23
時間が育てるもの
一人きりで仕事をしていると時々、行き詰まったり途方に暮れることがあります。
そういう時には、その日は考えるのをやめます。そして、次の日の自分に相談します。
あるいは、何日かそのまま寝かせておきます。
そうすると不思議と、進むべき道が見つかることもよくあるのです。
この二つの『月の座卓』を見ながら、ふとそんなことを思いました。
右は作って間もないもの。
左はよく日の当たるギャラリーに三年ほど置いていたものです。
ブラックチェリーならではの色の経年変化。ああ、どちらも良いなあ。
さて、こちらはただいま製作中の家具。この穴は猫が通るためのもの。
以前に猫が登るための棚を作ったので、これがアオゾラ猫家具第二弾となります!
(こちらが意図せず気に入ってくれて、いつのまにやら猫が乗った場合は除く…)
はたして、気まぐれな猫は登ってくれるかなあ?
2015-09-28
チェリーのダイニングセット
先日、ブラックチェリーのダイニングセットを納品しました。
日当たりの良い新築のマンションの、最上階のお部屋へのお届けでした。
今から4年前にも、このテーブルと椅子の組み合わせのダイニングセットをお届けしました。
それは工房を立ちあげて初めての大きな仕事でした。
あれから4年…。
テーブルのデザインはほとんど変わらず、椅子は少しずつ改良を重ねていきました。
今回のお届けの前日に、最終確認のため椅子に座ったら、
「とても座り心地の良い椅子だなあ…」と、心から思えました。
そんな4年間の想いが詰まった、ダイニングセット。
自分で言うのもなんですが、とても羨ましいなあ。
2015-09-18
2015-08-27
デスクを兼ねるテレビ台
油断している間に、夏が終わりそうです。
こうなると、汗をかきながら仕事をしていたのが懐かしい思い出に変わります。
こうして毎年、工房のクーラーを買いそびれるのです。
さて、夏の初めにお届けした、ブラックチェリーのテレビ台。
デスクを兼ねた、ちょっとわくわくする構造です。
この仕様とデザインはほとんどお客様のアイデアで、それにほんの少しだけ手を加えました。
手前の青いクッションとまだ若いチェリーの色が、なんとなく夏らしい…。
そして、もうひとつ。
先日製作しました、ウォルナットの棚付きローテーブルです。
お客様ご自身で持ち帰られ、後日、写真とお礼のメールをいただきました。
柔らかな落ち着きのある、ゆっくり本を読みたくなるようなお部屋です。
今年の夏は、けっこう働いたなあ…。
2015-08-07
夏季休暇のお知らせ
8/13(木)〜8/16(日)は、ギャラリーの夏季休暇とさせて頂きます。
こちらは先日お届けしました、『プリンターを置くための棚』
お客様と一緒に、サイズとデザインを決めていきました。
それほど大きくはありませんが、全体のサイズ感の良さと何処か愛嬌のある佇まいが、
自分でもとても気に入っています。
そして毎日本当に(!)暑い日が続いていますが、当社の定番布張り座面のスツールといえば、
こちらの『冬のにじいろスツール』
ウォルナットの本体に、大きめの織り目の黒い生地を合わせました。
写真では分かり難いかもしれませんが、おすすめできる愉しい質感になりました。
そしてこちらは、別のお客様へ2脚揃いでお届けしました、座面の色は赤と青。
2015-07-17
5回目の青空
この場所で家具作りを始めてから、4年が経ちました。
そして5年目に入ります。
本当に、あっという間だったなあ…。
これを機にしばらく手付かずだった「オーダー事例」に家具をまとめました。
今回追加分は、なかなかカラフルです。
でも全てに共通するのは、より良い家具を作るためにお客様と真剣に向き合えたこと。
そして次の世代に何を残すかという想いも、その真剣さに含まれていたような気がします。
そんな軌跡を、お時間のある時にお楽しみいただければ幸いです。
アオゾラカグシキ會社HP「オーダー事例」
(36.〜60.が、今回の追加分になります)
http://www.aozorakagu.com/ordermade.html
2015-07-02
ウォルナットのベッドサイドチェスト
7月です。今年も半分が終わってしまいました。本当に、あっという間です。
さて、ウォルナットの家具が続いていますが、今回ご紹介するのは引き続き「本」にもまつわる家具です。
先日お届けしました、ころんとしたフォルムの揃いのベッドサイドチェスト。
ご夫婦でお使いになります。
高さはもちろんベッドに合わせているので、天板の上に物を置いてサイドテーブルとして使うことができます。
また、下段の引出しには、ちょうど文庫本と単行本が分けられるよう仕切り板が入っています。
そして、最後まで引き出せるスライドレールを付けたので、上から背表紙を見ながら本を選べます。
そうして、今回もまた…
カメラ目線…。
さて、ウォルナットの家具が続いていますが、今回ご紹介するのは引き続き「本」にもまつわる家具です。
先日お届けしました、ころんとしたフォルムの揃いのベッドサイドチェスト。
ご夫婦でお使いになります。
高さはもちろんベッドに合わせているので、天板の上に物を置いてサイドテーブルとして使うことができます。
また、下段の引出しには、ちょうど文庫本と単行本が分けられるよう仕切り板が入っています。
そして、最後まで引き出せるスライドレールを付けたので、上から背表紙を見ながら本を選べます。
そうして、今回もまた…
カメラ目線…。
2015-06-26
2015-06-19
耳付きウォルナットの座卓
普段はあまり持たない材料なのですが、幅広い耳付きのウォルナットの板を使って、
耳付きのローテーブルを製作しお届けしました。
耳とは、立ち木の時に樹皮が付いていた部分のこと。
剥がれやすい樹皮は落としてきれいにし、曲線はそのまま残してより自然の木を感じられるように仕上げました。
さすがに存在感があります…。
今回のお客様は、僕が清澄白河で家具製作を始めるずっと以前からこの場所でモノに向き合い製作し続けている方で少し緊張しました。
でもこうして家具を頼んでくださり、なんだか背中を押してもらえたような気がしました。
そういうのは、ちょっと特別に嬉しいです。
そしてふと見ると座卓の上にくつろぐ猫が…。なんだかうちの家具は猫に好かれるみたいです。
お礼ににぼし、くれるかな。
2015-06-08
ウォルナットのデスク
大人になってからする勉強はきっと、楽しい。
先日、北村薫さんの著書『太宰治の辞書』を読んで、そのような、試験が目的ではない探究心からの学びは楽しいなあ、とあらためて感じました。
そして、デスクの注文を受けるときはいつも、この大人になってからの学びのワクワク感を思い浮かべます。
こちらは今回納めたウォルナットのデスク。
白い壁と床、そしてさり気なく青いカーテンが偶然にもウォルナットとよく似合います。
そしてもうひとつ。
今回のお客様は、デスクの発注日に木っ端を買ってくださったのですが、なんと玄関にその木っ端を使った自作の棚が!
お客様からいろんなことを、学びます。
2015-05-27
ウォルナットの千切り
週末の慌ただしい接客を終えた夜。
ひっそりとした工房で、 割れの入ったテーブルに千切り(ちぎり)を入れる作業をしました。
材料の割れの進行を防ぐための、昔からある技法です。
この向き合う蟻勾配が羽を広げた蝶々のような形でとても愛らしく、「契り」とも読めるその名前もまた、粋で愉しいです。
そしてこちらは、先日お届けした壁面本棚。
収納を終えて使い始めた写真をお客様に送って頂きました。
こうして本が仕舞われ、小物が飾り付けられて、本棚にまた違った表情が生まれるのを見るのは、
作り手にとっての確かな幸せです。
本棚の真正面に陣取って見守る猫もかわいい…。
2015-05-21
チェリーのカウンター下収納
先日、ブラックチェリーのキッチンカウンター下収納をお届けしてきました。
すっかりあたたかくなりました。(むしろ暑いくらいですが…)
今回のお客様は、そんな春の陽気に、新緑のなかをぶらりと散歩しているときのような、
とても爽やかで明るいご家族でした。
「待ちに待った!」というご様子で迎えてくださり、文字通りぴったり納まった家具を見て、
すごく喜んでくださいました。
早速、この春から小学校へ通っている娘さんのランドセルを入れてみました。
隣は再来年から小学校へ通う妹さんのスペースです。引出しには筆記用具などを入れます。
そして最後に、ふたりの娘さんのツーショット。
「空に浮かんでいる雲みたい!」と、ブラックチェリーの木目を例えたふたりのその笑顔に、
すっかりと癒やされたのでした…。
2015-05-07
縮み杢のテーブル脚
順目(ならいめ)と逆目(さかめ)が交互に並んだ、縮み杢のようなきめ細やかな木目が、
ブラックチェリーのテーブルの脚に選んだ材料に現れました。
とてもシンプルなデザインのテーブルなので、この偶然の産物が良いアクセントになりました。
そして今回このテーブルをお届けしたのは、とても眺めの良い高台にある、
木をふんだんに使った素敵な新居でした。
濃いめのグレーの壁と奥の淡いイエローの壁の色が、無垢材の床や家具とこんなに似合うとは…。
とても参考になります。
そしてその向かいに佇むのは、シンプルな棚付きデスク。
白い壁を背にした木の家具は、いつも見慣れた風景ですが、絵になります。
2015-04-30
チェリーの壁面本棚、納品
昨年の11月にお話を頂いてから、少しずつ進めていた壁面本棚。
先日、ようやく無事に納品することができました。
材種はブラックチェリー。
サイズは W3000 D360 H2050 です。(大きい!)
美術関係の書籍のライターをされているお客様。お仕事がら、お持ちの本も画集や図録など大判のものが多いので、全体の棚の空間を大きめに取りました。
また「圧迫感がないように」というご要望もあったので、全体を薄くして下に奥行きを持たせました。下には扉を付けて、細かいものやサイズが揃わない本をぎゅっと詰め込む作戦です。
真ん中は引出しで、取っ手は木と同じく経年変化を楽しめる真鍮製。
既成品ではなく作家さんにお願いしたもので、自然と周りによく馴染みます。
この本棚に、色鮮やかな画集や美術関係の図録が収納され、並べられるのは、きっと綺麗なんだろうなあ、そうに違いない!と今からとてもわくわくしています。
でも、全ての設置が終わって最初に飾られた(?)のは…、そのような画集や図録ではなく、
本棚に興味津々の猫たちでした!
癒されます…。
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