2012-12-31

雨上がりの空を見上げるように

今年も残すところあと一日となりました。
昨日は今年最後の営業日でした。

そしてやはり雨でした。

振り返ると、区切りとなる日はいつも雨が降っていたような気がします。
いっそのこと「アメフリカグシキ會社」と改名してしまおうか…


さて、新しい年を新しい家具で迎えられるよう、微力ながらお手伝いさせて頂きました。

こちらは、先日お届けしたチェリー材のダイニングテーブルです。


この写真、とても気に入っています。

というのは、縁側で猫が丸まって寝ているようなちょっと懐かしいこの部屋に、
テーブルがとても馴染んでいるように見えるからです。

でも実際は縁側のある一軒家ではなく、とても眺めの良いマンションです。
そして猫は…、実際にいました。


次にもう一軒お届けしてきた、同じくチェリー材のテレビ台です。


こちらはなんと、長さ2.5メートル!近くあります。


こちらは真正面から見たところ。

しっかりとした厚みのあるチェリー材に控えめな棚を付けました。
シンプルでありながら存在感があって、とても美しい。

まるで一枚のチェリーの樹の板が浮いているよう。

この家具のデザインはお客様自身で行い、
こちらから構造的なアドバイスを加えさせていただきました。
それだけに、お客さまの思いがこの家具にはより込められています。



さて、最後に今年一年間、本当にありがとうございました。

お客様をはじめ、たくさんの大切な方々との出会いが、
僕に前向きで創造的な力をくれました。

その出会いはいつも、
雨が上がった次の日の澄んだ空を見上げた時のような気持ちにさせてくれました。

本当に感謝しています。

来年もまたよろしくお願いします。


2012-12-09

時間が育てるもの

ギャラリーで一年を過ごしたダイニングテーブルと風を待つベンチが
お客様のもとへ旅立っていきました。

既にお持ちのアンティークの椅子と馴染んでなんとも言えないいい空間になりました。


「これから、ベンチで並んでご飯を食べようね。」
と言ったお母さんを見る幼い男の子の照れたような表情が印象的でした。


2012-12-01

子供椅子が出来ました

ギャラリーで目を輝かせている子供を見ると、やっぱり子供は木が好きなんだなあ、
と思う。

そして、大人よりも感覚的に、
手ざわりや匂いや目に見えない木の生命力を感じているように見える。


だからこそ、子供たちに木の家具を届けたい。


座面はゆるやかなカーブをつけて削りこんであります。

また、少しでも長く使えるように高さを変えることができます。
そして大きさの違う丸いウォルナットの埋木は高さ調節に一役買っています。


幼稚園を自分が作った椅子で埋め尽くすこと。
それが僕の家具を作っていくうえでのささやかな夢です。