2012-08-31

真珠の耳飾りの少女と甘いもの

先日、マウリッツハイス美術館展に行ってきました。




目的の絵画は、

(もちろん…)

真珠の耳飾りの少女。

この絵が来日したのは確か12年前だったでしょうか。
その当時、技術専門校で家具製作を学び始めたばかりで
その後、ウッドユウライクカンパニーに入社し家具作りに明け暮れ
あっ、というまに11年が過ぎ、こうして家具会社を自分が立ち上げることになろう
とは思いもよらないことでした。


さて、話を戻して…

平日の午前中にもかかわらず大変な混雑で、
それでも10分ほど待っただけで入場し、ついに目的の絵の前まで辿り着くと
間近で見るためには長蛇の列が出来ており、その列には並ばずに
少し離れた位置からじっくり見ることにしました。

そして、

(どうしてこの絵はたくさんの人の心を惹きつけるのだろう?)

ということを考えながら少しずつ見る角度を変えてみると、
不思議な事にどの位置から見ても絵の中の少女と目が合わないことに気づく。

(この少女はどこを見ているんだろうなあ?)

そしてこの表情はこれから何を言おうとしているのだろう
次に出る言葉は、良き事なのか悪しき事なのか
それが表情に出るほんの

一瞬前

を切り取ったような

それがこの絵を見る人を不安にも愉しくもさせ、
何時見ても違った気持ちをこちらに与えてくれるのかもしれない…

そんなことを考えながら、次第になんにも考えずにこの絵を眺め続けるという
とても充実した時間を過ごしたのでした。


ちなみに…

工房のすぐ近くの




で、同じ絵を見ることができます。飾られているのは

もちろん…

レプリカです♪


2012-08-19

新作TVキャビネット

今回はギャラリーに登場した待望の新作のご紹介!
チェリー材で作りました「TVキャビネット」です。

今回のデザインのポイントは、
シンプルに(これはいつも変わらない基本方針)
そして、無垢の木の持つ美しさを生かせるように。

左右の扉の木組みや無垢の鏡板の木目が綺麗に見えるように
シンメトリーに配置しました。



『TVキャビネット』 CHERRY
 W1290 D420 H564 ¥262,000


こちらは真正面から見た姿。




穏やかな佇まいのキャビネット。

新しい仲間をどうぞ宜しく。


2012-08-11

卓上本箱お届け

相変わらず続く…

暑さです。

ここのところ、ウォルナットという木と向き合っていたのですが、
その黒に近い濃い茶色を見ながらひんやりとした畳の部屋に寝転がり
冷蔵庫でよく冷えたチョコレートをかじるのを想像し
つくづく、ウォルナットというのは、
冬に見ると暖かく夏に見ると涼やかな不思議な木だなあ、と思っていました。

そんなウォルナットで作った卓上本箱を、
先日お届けしてきました。




そもそも、
お客様がお持ちの棚の上に置きたいというご希望でデザインから打ち合わせ、
オーダーで作ったものです。

机や棚の上などちょっとしたスペースに置ける引出し付きの小さな本箱として
同じものをギャラリーに展示しています。

こうして、ご希望を具体的な形にしていくことが
自分の家具デザインの滋養となってゆきます。

ですから、皆さん
こういうものがあったらいいな、をご遠慮なく相談してください。
デザイン見積り料は…

無料

ですよ♪


さて、話題変わって

只今ここ清澄白河を含む深川一帯で富岡八幡宮の例祭が行われています。
今年は、3年に一度の大祭
なんと、50数基の神輿が練り歩くそうです!

また、暑さ避けに水を掛けることから、別名「水掛け祭り」とも呼ばれています。

たしかに工房に来る道すがら
沿道に水の入ったバケツがたくさん置いてありました。




ちなみに我が社も協賛していますー


2012-08-03

かつて巨神兵と呼ばれたことも

8月です。
いや…暑いですね、毎日。
皆様、体調など崩してはいませんか?

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
当アオゾラギャラリーには冷房がありません。扇風機もありません。

でも、風が気持ちよく通り抜ける建物の構造のおかげで
なんとか乗り切れそうです。

あるいは、
湿度が高い時には湿気を吸収してくれる漆喰の壁、
同じく調湿機能を備えた無垢の木の家具やフローリングも
効果的に働いているのでしょう。

それに最近、南部鉄器の風鈴が加わり、
涼やかな音色を奏でてくれます。

…昔の家はみんなこんなふうだったのかもしれません。


さて、前置きが長くなりましたが、
先日、ギャラリーから歩いて5分ほどの東京都現代美術館に行って来ました。
そもそも、ここ清澄白河を工房に選んだのは
好きだった東京都現代美術館に近いということもあり、
常に行く機会をうかがっていました。




『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』
7月10日(火)〜10月8日(月・祝)


これから行く方もいらっしゃるので詳細は書きませんがとても楽しめました。
お子さんのいる方にもお薦めできます。

なによりも、作っている本人が誰よりも楽しそうで…

それが良い物を作るための重要な要素であるということ
そして、そんなモノ作りを自分もしたいという気づきを貰うことが出来ました。


東京都現代美術館で巨神兵をご覧の際には当ギャラリーを思い出し、
お立ち寄りいただけれは幸いです。